2011年11月13日日曜日

ノート:『自殺という病』 より


『自殺という病』 佐々木信幸 秀和システム刊 より

あなたはリュックを背負って歩いています。その中には、一つ2Kgくらいのオモリが入っています。オモリが一つ、二つだと我慢して背負うことができますが、三つ、四つとなるとかなり厳しくなってきます。五つを越えると、へたばってしまいます。それを我慢して、さらに歩き続けると、もう歩けなくなり、どうしようもなくなります。そうなったら、リュックをオモリごとすべて投げ出すしかありません。ーーこれが「自殺」の状態です。
このオモリというのが、自殺の原因のことです。自殺を促す要因を一つ二つ抱えていても、たいていの人は大丈夫です。しかし、さらにストレスなどがかかり、原因が増えてくると、どこかでへたばってしまいます。
同じストレス下にあっても、大丈夫な人もいれば、すぐにうつ病になる人もいますが、それもこの例えで説明できます。つまり、もともとオモリを一つも持ってない人にとっては、一つオモリが増えても大したことはありませんが、すでに三つとか四つのオモリを背負っている人ならどうでしょうか? それが決定打となって、自殺を引き起こしてしまうかもしれません。

完璧主義が強まる二分思考
完璧主義が強まるパターンとして、「白か黒か」「成功か失敗か」「0%か100%か」ーーこうした、物事を「イエス」か「ノー」の二つでしか考えられなくなるのが、二分思考です。
そもそも人間の行動というのは、「白か黒」では割り切れないものがほとんどです。たとえば仕事をしても、「成功か失敗か」ではなく「半分成功したけど、半分は失敗だった」ということもありますし、その仕事に点数を付ければ、70点ということもあるでしょう。

すべてがうまく行かないと感じる「否定思考」
二分思考が強まっていくと、世の中のすべての事柄が「失敗」ということになってしまいます。その結果、「俺はなにをやってもすべてうまくいかない」ということになり、気分はよけいに落ち込み、自己嫌悪、無力間、無価値観を強めていきます。この「俺はなにをやってもうまくいかない」というのが、否定思考です。そして認知障害が「相談してもムダ」とかんじさせます

<あるいは、周囲に相談したところで、答えが見つかるはずもないと見切っていたのかもしれません。自分の心が直らない限り、この状況は脱せない。(中略)とにかく、潜在意識は助けを求めていても、自分の健在意識が望んでいないというような状況でした。>

<それ以外の人には相談しませんでした。理由ですが、誰もちゃんと話を聞いてくれなかったからです。つっこみたい気持ちはわかるのですが、そのつっこみってのがこちらが言おうとしていることと、同じだったことが多々あるんですよ。そこまで考えているのに、こちらが言おうとしていることを先に言われると話すのが面倒くさくなります

Words: 「メランコリー親和型」

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